EDR製品の選定でクラウドストライクが候補に挙がるものの、その価格や他社製品との違いから導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、クラウドストライクのあらゆる強みの源泉であるクラウドネイティブアーキテクチャが、具体的にどのようなメリットをもたらすのかを徹底解説します。
7つの強みや競合製品との比較はもちろん、懸念されがちな価格という弱みを乗り越え、費用対効果を具体的に示す方法まで、製品選定を成功に導くための情報を網羅しました。

他社製品ではなく、クラウドストライクを選ぶ決定的な理由を知りたいです

この記事を読めば、その理由と導入メリットが全てわかります
- クラウドストライクが持つ7つの具体的な強みと導入メリット
- SentinelOneやサイバーリーズンとの設計思想や機能の比較
- 価格という弱みを上回る費用対効果の考え方と提示方法
- 世界のトップ企業が採用する理由と豊富な導入事例
クラウドストライクの強みの源泉、クラウドネイティブアーキテクチャ
クラウドストライクのあらゆる強みを支えている根幹が、ゼロからクラウド環境を前提に設計されたクラウドネイティブアーキテクチャです。
従来のオンプレミス型製品を単にクラウドに移行させたものとは異なり、エンドポイント(PCやサーバー)への負荷を最小限に抑えながら、最大限のセキュリティ効果を発揮します。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| クラウドでの脅威分析 | 脅威検知や分析といった負荷の高い処理をクラウド側で実行 |
| シームレスなアップデート | 機能更新や脅威情報の反映がクラウド側で自動的に行われる |
| CrowdStrike Security Cloud | 全世界のエンドポイントから膨大なデータを集約・分析する中核基盤 |
この先進的なアーキテクチャにより、軽量なエージェント、常に最新の防御機能、そして高精度な脅威検知という、エンドポイントセキュリティに求められる要素を高次元で実現しています。
端末負荷を最小化するクラウドでの脅威分析
クラウドストライクのアーキテクチャは、脅威の検知や分析といったCPUに負荷のかかる処理の大部分をクラウド上のCrowdStrike Security Cloudで実行します。
エンドポイントにインストールされるセンサー(エージェント)は、必要な情報を収集してクラウドに送信する役割に特化しているため、動作が非常に軽量です。
実際に、通常時のCPU使用率は平均して1%未満に抑えられており、フルスキャン時でもエンドユーザーが体感できるほどのパフォーマンス低下は起こりません。
セキュリティ対策が原因で業務効率が落ちるという、よくある課題を根本から解決します。

セキュリティソフトのせいでPCが重い、という社員からの苦情が絶えなくて…

クラウドストライクなら、その悩みを解決し、ユーザーの生産性を損ないません
エンドポイントのパフォーマンスを維持できることは、セキュリティ担当者だけでなく、全従業員にとって大きなメリットです。
常に最新状態を保つシームレスなアップデート
従来のセキュリティ製品では、新しい脅威に対応するためのシグネチャファイル(定義ファイル)の更新や、ソフトウェアのバージョンアップ作業が定期的に発生していました。
クラウドストライクは、機能の更新や脅威情報のアップデートがすべてクラウド側で自動的に行われるため、管理者が手動で更新作業を行う必要がありません。
これにより、情報システム部門は定義ファイルの配布やパッチ管理といった運用業務から解放されます。
エンドポイントは常に最新の防御状態に保たれ、アップデートの遅れによるセキュリティリスクの発生を防ぐことが可能です。

定義ファイルの更新管理と適用状況の確認は、地味ながら大きな負担でした

クラウドストライクの導入で、その運用工数をゼロにできます
管理者の手を煩わせることなく、すべての端末を自動的に最新かつ最高のセキュリティレベルで保護し続けます。
膨大な脅威情報を集約するCrowdStrike Security Cloud
CrowdStrike Security Cloudは、世界中の数億台のエンドポイントからリアルタイムで脅威情報を収集・分析する、クラウドストライクの頭脳ともいえる中核基盤です。
このプラットフォームは、AIと人間の専門知識を融合させ、高度なサイバー攻撃を検知・防御します。
毎日3兆件を超えるイベントデータを処理し、その相関関係を分析することで、個々のイベントだけでは見つけられない攻撃の兆候(Indicators of Attack – IoA)を明らかにします。
この巨大なデータセットと分析能力が、CrowdStrikeの検知精度の高さを支えています。
| データソース | 概要 |
|---|---|
| エンドポイント | 全世界のFalconセンサーから収集されるイベントデータ |
| 脅威インテリジェンス | 専門家チームによる攻撃者グループや手法の分析情報 |
| 人間の専門知識 | エリート脅威ハンターによるプロアクティブな脅威探索 |
CrowdStrike Security Cloudが持つグローバル規模の可視性と分析力こそが、未知の脅威にも迅速に対応できる能力の源泉です。
導入メリットがわかるクラウドストライクの強み7選

クラウドストライクが選ばれる理由は、単一の機能が優れているからではありません。
エンドポイントへの負荷を最小限に抑えながら、最高レベルの脅威検知と対応を実現する設計思想が、他の製品にはない大きなメリットを生み出しています。
7つの強みが連携することで、運用負荷の削減とセキュリティ強化を両立します。
| 強み | 解決できる課題 |
|---|---|
| 1. シングルエージェント | 端末の動作遅延、複数エージェントの管理負荷 |
| 2. AI搭載のNGAV | 未知のマルウェア、シグネチャ更新の遅れ |
| 3. EDR機能との統合 | 侵入後の迅速な検知と対応、インシデント調査の複雑化 |
| 4. Threat Graph | 最新の攻撃手法への対応、グローバルな脅威情報の不足 |
| 5. Falconプラットフォーム | セキュリティ製品の乱立、機能拡張性の低さ |
| 6. 脅威ハンティング | 自動検知をすり抜ける高度な攻撃、セキュリティ人材の不足 |
| 7. 直感的な管理コンソール | セキュリティ運用者の作業負荷、インシデント状況の把握の難しさ |
これから、それぞれの強みがもたらす具体的なメリットを一つずつ解説します。
これらの要素が組み合わさることで、クラウドストライクは単なるウイルス対策ソフトを超えた、エンドポイントセキュリティの新しい標準を提示しています。
1. 圧倒的な軽さを実現するシングルエージェント
シングルエージェントとは、1つのソフトウェア(エージェント)をPCやサーバーにインストールするだけで、ウイルス対策、EDR、資産管理など複数のセキュリティ機能を利用できる仕組みです。
従来の製品のように機能ごとに追加のエージェントを導入する必要がなく、端末のメモリ使用量を平均2%未満、CPU使用率も1%未満に抑えます。

本当にPCが重くならないのでしょうか?

はい、業務への影響はほとんどありません
この軽量な動作により、セキュリティソフトが原因で業務が遅延するといった現場からの不満を解消し、情報システム部門への問い合わせ対応工数も削減できます。
2. シグネチャに依存しないAI搭載のNGAV機能
NGAV(Next Generation Antivirus)とは、従来のシグネチャファイル(既知のウイルスの特徴を記録したファイル)に依存せず、AIや機械学習を用いて未知の脅威を検知する次世代のアンチウイルスを指します。
クラウドストライクのNGAVは、全世界で収集した1兆件以上のイベントデータを基に学習したAIモデルを活用し、マルウェアの振る舞いや攻撃の兆候(IoA: Indicators of Attack)を予測してブロックします。

未知のウイルスにも対応できるのですか?

はい、AIが未知の攻撃パターンを予測して防御します
日々巧妙化するランサムウェアやファイルレス攻撃など、従来型の対策では防ぎきれないサイバー攻撃からもエンドポイントを保護します。
3. 攻撃の兆候を捉えるEDR機能との統合
EDR(Endpoint Detection and Response)は、エンドポイントでの不審な活動を検知し、インシデントの調査や対応を迅速化する機能です。
CrowdStrike FalconはNGAVとEDRが単一のエージェントに統合されており、攻撃の防御から検知・対応までの一連の流れがシームレスです。
万が一脅威が侵入しても、攻撃のプロセスツリーが可視化されるため、わずか数分で影響範囲の特定と封じ込めが可能になります。
| 機能 | 主な役割 |
|---|---|
| NGAV | マルウェアやサイバー攻撃の侵入を「防御」する |
| EDR | 侵入後の不審な活動を「検知」し、「対応」を迅速化する |
この統合されたアプローチによって、セキュリティ担当者は複数のツールを使い分ける必要がなくなり、インシデント対応の自動化と迅速化を実現できます。
4. 世界最大級の脅威インテリジェンスThreat Graph
Threat Graphは、CrowdStrikeの頭脳ともいえるクラウドベースの脅威分析エンジンです。
全世界のFalconプラットフォーム導入済みエンドポイントから毎週20兆件を超えるイベントデータを収集・分析し、リアルタイムで脅威インテリジェンスを生成しています。

このデータ量は他社と比べてどうなのですか?

他社を圧倒するデータ量が、検知精度の高さに直結しています
ある組織で検知された最新の攻撃手法が、瞬時に他のすべての利用者の防御に活かされる仕組みは、クラウドネイティブアーキテクチャならではの強みです。
5. 多様なセキュリティ機能を統合したFalconプラットフォーム
Falconプラットフォームは、EDRやNGAVだけでなく、さまざまなセキュリティ機能をモジュールとして追加できる拡張性の高い基盤です。
例えば、IT資産の脆弱性を管理する「Falcon Spotlight」や、ID情報を保護する「Falcon Identity Protection」など、20種類以上のモジュールを必要に応じて追加できます。
| モジュール名 | 役割 |
|---|---|
| Falcon Prevent | NGAV(次世代アンチウイルス)機能 |
| Falcon Insight | EDR(エンドポイントでの検知と対応)機能 |
| Falcon Spotlight | 脆弱性管理機能 |
| Falcon Identity Protection | IDベースの脅威検知・対応機能 |
エンドポイントセキュリティにとどまらず、XDR(Extended Detection and Response)へと拡張し、組織全体のセキュリティ体制を単一のプラットフォームで強化していくことが可能です。
6. 専門家チームによるプロアクティブな脅威ハンティング
脅威ハンティングとは、セキュリティ製品による自動検知をすり抜ける可能性のある高度な脅威の兆候を、専門のアナリストが能動的に探し出す活動です。
クラウドストライクでは「Falcon OverWatch」というマネージドサービスを提供しており、24時間365日体制で専門家チームが顧客環境を監視し、人手でなければ見つけられない巧妙な攻撃の痕跡を特定します。

自社に専門家がいなくても大丈夫ですか?

はい、CrowdStrikeの専門家チームが高度な脅威を発見します
自社に高度なセキュリティ人材が不足している場合でも、世界トップクラスのアナリストによる監視サービスを利用することで、サイバーリーズンなどの競合が提供するMDRサービスと同様に、セキュリティ運用レベルを底上げできます。
7. 直感的な管理コンソールによる運用負荷の軽減
クラウドストライクの強みは、検知能力の高さだけでなく、セキュリティ担当者の運用負荷を大きく削減する管理コンソールの使いやすさにもあります。
Webブラウザベースの管理コンソールは、インシデントの発生状況や端末の状態が一目でわかるダッシュボードを備えており、複雑な操作を必要としません。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| ダッシュボード | 脅威の状況や対応状況を直感的に把握 |
| 脅威の可視化 | 攻撃の経路や影響範囲をプロセスツリーで表示 |
| 自動化された対応 | 脅威検知時に端末のネットワーク隔離などを自動実行 |
| レポート機能 | 定期的なセキュリティ状況の報告資料を容易に作成 |
ポリシーの適用やアップデート管理もすべてクラウド上で行われるため、サーバーのメンテナンス作業は不要です。
この仕組みにより、担当者は本来注力すべきインシデント分析やセキュリティ企画といった業務に多くの時間を割けるようになります。
SentinelOneやサイバーリーズンとの機能・思想の比較

EDR製品を選ぶ上で、クラウドストライク、SentinelOne、サイバーリーズンは必ず比較対象となります。
製品の優劣だけでなく、それぞれの製品が持つ設計思想や得意領域の違いを理解することが、自社に最適なソリューションを見つける鍵です。
| 項目 | クラウドストライク | SentinelOne | サイバーリーズン |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | クラウドネイティブ型 | エージェント自律型 | サーバー相関分析型 |
| AIのアプローチ | ビッグデータ解析による予測検知 | 端末上のリアルタイム振る舞い検知 | 攻撃の全体像(文脈)把握 |
| 脅威インテリジェンス | 世界最大級のデータ量 | 特許技術Storyline | 軍事レベルの専門家チーム |
| 第三者評価(Gartner) | リーダー | リーダー | ビジョナリー |
| 得意な課題解決 | 大規模環境の運用負荷軽減 | セキュリティ人材不足の解消(自動化) | 潜伏する高度な脅威の徹底調査 |
このように、各製品は異なるアプローチでエンドポイントセキュリティを実現しています。
次の項目から、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
アーキテクチャの設計思想
アーキテクチャとは、製品の根幹をなす設計思想のことです。
クラウドストライクは、最初からクラウドで全ての分析を行う「クラウドネイティブ」として設計されています。
これに対し、SentinelOneはエージェント側で多くの処理を完結させる「自律型エージェント」思想が強く、サイバーリーズンはサーバーとエージェントが連携して攻撃の全体像を可視化する「相関分析」に重きを置いた設計です。
クラウドストライクのエージェントは約100MBと軽量で、端末への負荷を最小限に抑えます。
【
クラウドネイティブだと、具体的に何が良いの?
〈
エージェントの更新が不要で、常に最新の防御状態を保てる点と、管理サーバーの構築・運用が不要な点が大きなメリットです
端末のパフォーマンスを重視し、管理者の運用負荷を下げたい大規模環境では、クラウドストライクのクラウドネイティブアーキテクチャが大きな利点となります。
AI・機械学習のアプローチ
AI・機械学習は、未知の脅威を検知する上で核となる技術です。
クラウドストライクは、クラウド上の膨大なデータ(1日あたり数兆件のイベント)を学習したAIを用いて、攻撃の兆候(Indicator of Attack – IoA)を高精度で検知します。
SentinelOneは、エージェント上でデバイスの振る舞いを監視し、悪意のあるパターンを検知・自動修復するアプローチが得意です。
一方、サイバーリーズンは、複数の端末から得られる情報を相関分析し、攻撃キャンペーン全体の文脈を読み解くことにAIを活用しています。
| 項目 | クラウドストライク | SentinelOne | サイバーリーズン |
|---|---|---|---|
| 主な分析場所 | クラウド (Threat Graph) | エージェント上 | サーバー (相関分析エンジン) |
| 強み | ビッグデータに基づく予測検知 | リアルタイムの振る舞い検知と自動修復 | 複数の事象を繋げた攻撃の全体像把握 |
| キーワード | 脅威インテリジェンス、IoA | Storyline、自律型AI | MalOp(悪意のある操作)、オペセントリック |
ビッグデータを活用した予測的な防御を重視するならクラウドストライク、端末単体での即時対応能力を求めるならSentinelOneが適しています。
脅威インテリジェンスの規模と質
脅威インテリジェンスとは、サイバー攻撃に関する情報のことで、その質と量が検知精度を左右します。
クラウドストライクは、世界中の膨大なエンドポイントから情報を収集する「CrowdStrike Security Cloud」を持っており、これが他社を圧倒する強みとなっています。
CrowdStrike Security Cloudは、1週間に20兆件以上のイベントを処理し、常に最新の攻撃手法や攻撃者グループの情報をAIエンジンにフィードバックしています。
サイバーリーズンも「Cybereason Global SOC」という専門家チームによる質の高いインテリジェンスを提供しますが、クラウドストライクのデータ規模は群を抜いています。
攻撃者が用いる新しい手口にいち早く対応するためには、クラウドストライクが持つグローバル規模の脅威インテリジェンスが不可欠です。
第三者評価機関による客観的ポジション
製品選定において、第三者評価機関のレポートは客観的な判断材料として重要です。
特に、IT分野の調査会社であるGartner社の「Magic Quadrant for Endpoint Protection Platforms」では、クラウドストライクが長年にわたり「リーダー」のポジションを獲得しています。
このレポートでは、クラウドストライクは「実行能力」と「ビジョンの完全性」の両軸で高く評価されています。
また、MITRE Engenuityが実施するATT&CK評価においても、クラウドストライク、SentinelOne、サイバーリーズンはいずれも高い検知能力を示しますが、クラウドストライクは脅威の可視化能力や分析の文脈提供で優れた結果を残すことが多いです。
| 評価機関 | クラウドストライク | SentinelOne | サイバーリーズン |
|---|---|---|---|
| Gartner Magic Quadrant (EPP) | リーダー (長年継続) | リーダー | ビジョナリー |
| MITRE ATT&CK評価 | 高い可視性と検知能力 | 高い防御・検知・対応能力 | 高い検知率と攻撃可視化 |
| Forrester Wave (EDR) | リーダー | リーダー | ストロングパフォーマー |
市場での評価やリーダーシップを重視する場合、Gartnerの評価で安定してリーダーに位置付けられているクラウドストライクは安心感のある選択肢です。
各製品が得意とする課題解決
最終的にどの製品を選ぶべきかは、自社が抱える課題によって決まります。
クラウドストライクが最も得意とするのは、多数の端末を抱える大規模環境でのセキュリティレベル統一と運用負荷の軽減です。
クラウドネイティブアーキテクチャにより、数万台規模のエンドポイントでもサーバー増強などを気にせずスムーズに導入・運用できます。
一方、SentinelOneはセキュリティ担当者が少ない組織でも自動で脅威対応を完結させたい場合に強みを発揮し、サイバーリーズンはすでに高度な攻撃を受けている可能性があり、専門家による徹底的な調査が必要なケースで真価を発揮します。
自社のITリソース、セキュリティ体制、そして最も守りたいものは何かを明確にすることで、最適な製品が自ずと見えてきます。
価格という弱みの考察と費用対効果
クラウドストライクの価格は一見すると高価に感じられるかもしれませんが、総所有コスト(TCO)の観点で見ると、実は高い費用対効果が期待できます。
ライセンス費用だけでなく、運用工数の削減やインシデント発生時の損失抑制まで含めて、トータルコストを考えることが重要です。
ここでは、価格という「弱み」を多角的に考察し、費用対効果を明らかにします。
ライセンス価格と料金体系
クラウドストライクの料金体系は、保護するエンドポイント(PCやサーバー)の数と、利用する機能モジュールによって決まる年間サブスクリプション形式です。
具体的な価格は公開されていませんが、一般的に競合製品と比較して高価格帯に位置付けられています。
基本的なNGAV機能を提供するFalcon Preventから、EDR機能を含むFalcon Insight、さらに高度な脅威ハンティングサービスFalcon Completeまで、必要な機能を選択して組み合わせることで、予算に応じた導入が可能です。

でも、やっぱり初期費用が高いのはネックですよね…

はい、だからこそ初期費用以外のコストメリットに目を向けることが重要です
単純なライセンス価格の比較だけでなく、自社に必要な機能を見極め、最適なプランを選択することが、コストを最適化する第一歩となります。
導入後の運用工数削減というコストメリット
クラウドストライク導入による最大のコストメリットの一つが、日々の運用にかかる工数を大幅に削減できる点にあります。
クラウドネイティブアーキテクチャのおかげで、エージェントのアップデートやシグネチャファイルの更新といった従来型のセキュリティ製品で必須だった作業が一切不要になります。
これによって、情報システム部門の担当者は、より戦略的な業務に集中する時間を確保できます。
| 削減される工数 | 具体的な内容 |
|---|---|
| アップデート管理 | クラウド側で自動更新されるため、端末ごとの作業が不要 |
| シグネチャ更新 | シグネチャに依存しない検知方式のため、更新作業自体が存在しない |
| サーバー管理 | オンプレミス環境に管理サーバーを構築・維持する必要がない |
| 調査・分析時間 | 直感的な管理画面と自動化機能により、インシデント調査時間を短縮 |
これらの運用工数の削減は、人件費という目に見えにくいコストの抑制に直結し、長期的な視点で見ればライセンス費用を上回るメリットを生み出します。
インシデント対応コストの抑制効果
万が一セキュリティインシデントが発生した場合の対応コストや事業損失を最小限に抑えられることも、クラウドストライクの大きな価値です。
高度なEDR機能により、攻撃の兆候を早期に検知し、侵入経路や影響範囲を迅速に特定できます。
被害が拡大する前に対処が可能となり、復旧作業にかかる時間とコストを大幅に削減します。
IBMの調査によると、データ侵害による被害額は世界平均で約6億円にも上るとされており、このリスクを低減できる効果は計り知れません。

インシデントが起きてからの対応コストは確かに大きいですね…

そうです、その「万が一」の被害額を考えれば、事前の投資がいかに重要かがわかります
クラウドストライクは、単なる防御ツールではなく、事業継続性を確保するための保険のような役割も果たすのです。
社内承認を得るための費用対効果の提示方法
上司や経営層の承認を得るためには、ライセンス費用という「投資」に対して、どれだけの「リターン」が見込めるかを具体的に示す必要があります。
そのためには、まず現状のセキュリティ対策にかかっているコストを洗い出します。
これには、既存製品のライセンス費用だけでなく、担当者の運用工数(人件費)や、過去に発生した小規模なインシデント対応にかかった時間なども含めて算出することがポイントです。
| 項目 | 算出方法の例 |
|---|---|
| 投資(Cost) | |
| クラウドストライクの年間ライセンス費用 | 見積もり金額 |
| 効果(Return) | |
| 運用工数の削減効果 | (現在の運用工数 – 導入後の想定工数) × 担当者の時間単価 |
| インシデントリスクの低減効果 | (想定される年間インシデント発生率 × 平均被害額) × リスク低減率 |
| 生産性向上効果 | 従業員のPCパフォーマンス改善による業務効率向上(定性的な効果として提示) |
これらの数値を基に、クラウドストライクを導入することで、3年後、5年後にどれだけのコスト削減が見込めるかという総所有コスト(TCO)の観点から説明することが、説得力のある提案につながります。
クラウドストライクFalconプラットフォームの概要
CrowdStrike Falconプラットフォームは、単なるウイルス対策ソフトではありません。
エンドポイントセキュリティの概念を根本から変える、統合的なサイバーセキュリティ基盤です。
単一のプラットフォームとエージェントで、防御、検知、対応、脅威ハンティング、脆弱性管理といった多様な機能を提供できる点が、その中核をなす価値といえます。
| 見出し | 概要 |
|---|---|
| エンドポイントセキュリティの再定義 | 攻撃のライフサイクル全体に対応する新しいセキュリティの考え方 |
| 主な機能モジュールとその役割 | 必要な機能を柔軟に組み合わせられるモジュール形式のアーキテクチャ |
| 国内外の豊富な導入事例 | 世界中のトップ企業が認める信頼性と実績 |
このプラットフォームを導入することで、複数のセキュリティ製品を個別に管理する煩雑さから解放され、より効率的で高度なセキュリティ運用が実現します。
エンドポイントセキュリティの再定義
クラウドストライクが提唱するのは、従来の枠組みを超えた新しいエンドポイントセキュリティの考え方です。
これは、マルウェアの侵入を防ぐ「防御」だけでなく、侵入後の不審な活動をいち早く見つけ出す「検知」、そして被害を最小限に食い止める「対応」までを包括する概念を指します。
サイバー攻撃者がシステムに侵入してから横展開などの活動を始めるまでの時間(ブレイクアウトタイム)は、平均してわずか79分という調査結果があります。
従来のシグネチャベースの対策では、この迅速な攻撃活動に対応するのは困難です。
Falconプラットフォームは、このような一刻を争う事態に対処するために設計されています。

つまり、ウイルスを見つけて駆除するだけじゃダメってこと?

その通りです。侵入後の活動をいち早く検知し、対処することが重要になります。
結論として、Falconプラットフォームは攻撃の兆候(IoA)を捉えることで、被害が発生する前に対処するという、次世代のセキュリティを実現します。
主な機能モジュールとその役割
CrowdStrike Falconプラットフォームは、必要な機能をモジュールとして追加できるアーキテクチャを採用しています。
これにより、企業のセキュリティ要件や予算に応じて、最適な構成を柔軟に選択可能です。
基本的なウイルス対策から始め、将来的にEDRや脅威ハンティングへと段階的に機能を拡張していくことができます。
NGAV機能を提供する「Falcon Prevent」やEDR/XDR機能の「Falcon Insight XDR」をはじめ、20種類以上の多彩なモジュールが用意されており、これらすべてを単一の管理コンソールから直感的に操作できます。
| モジュール名 | 主な役割 |
|---|---|
| Falcon Prevent | AIを活用した次世代アンチウイルス(NGAV) |
| Falcon Insight XDR | 高度な脅威を検知・調査・対応するEDR/XDR |
| Falcon OverWatch | 専門家チームによる24時間365日のプロアクティブな脅威ハンティング |
| Falcon Discover | IT資産(デバイス・ユーザー・アプリ)の可視化と管理 |
| Falcon Spotlight | パッチ適用優先度を判断するための脆弱性管理 |
これらのモジュールはすべて単一の軽量なエージェントで動作するため、機能を追加してもエンドポイントのパフォーマンスに影響を与えません。
国内外の豊富な導入事例
クラウドストライクの優れた技術力と有効性は、世界中のトップ企業が採用している事実によって証明されています。
理論上の優位性だけでなく、実際のビジネス環境で確かな成果を出している点が、多くの企業から信頼を得ている理由です。
その導入実績はグローバルに広がり、Fortune 500に名を連ねる企業の半数以上が、自社の重要な資産を保護するためにクラウドストライクを選んでいます。
日本国内においても、トヨタ自動車やパナソニック コネクト、KDDIといった各業界を代表する企業が導入し、セキュリティレベルの向上と運用効率化を実現しています。

うちみたいな製造業でも導入している企業はあるのかな?

はい、大手自動車メーカーや電機メーカーなど、多数の導入事例があります。
| 導入企業 | 導入による主な成果 |
|---|---|
| トヨタ自動車株式会社 | グローバル全社のセキュリティガバナンス強化とインシデント対応の迅速化 |
| パナソニック コネクト株式会社 | ランサムウェア対策の強化と脅威検知・対応の自動化による運用負荷軽減 |
| KDDI株式会社 | 大規模インフラにおける高度な脅威の可視化とプロアクティブな防御の実現 |
これらの事例からわかるように、クラウドストライクは企業の規模や業種を問わず、現代の複雑なサイバー脅威に対する強力な解決策となるのです。
よくある質問(FAQ)
クラウドストライクは価格が高いと聞きますが、中小企業が導入しても費用対効果は合うのでしょうか?
はい、長期的な視点で見ると高い費用対効果が期待できます。
クラウドストライクの価値は、ライセンス価格だけでは測れません。
クラウドネイティブ設計のため、従来必要だった管理サーバーの構築や維持、定義ファイルの更新作業が一切不要になります。
これにより、情報システム担当者の運用工数、つまり人件費を大幅に削減できる点が大きなメリットです。
セキュリティインシデント発生時の被害額や復旧コストを考えれば、高度な防御機能は事業を守るための重要な投資となります。
クラウドストライクとSentinelOneの大きな違いは何ですか?どちらを選ぶべきか迷います。
最も大きな違いは、製品の設計思想にあります。
クラウドストライクは、脅威分析などの重い処理をクラウド側で行う「クラウドネイティブ」型です。
そのため、PCやサーバーなどエンドポイントへの負荷が非常に軽量な点が強みです。
一方、SentinelOneはエージェント自体が高い分析能力を持つ「自律型」で、オフライン環境でも高い検知・対応能力を発揮します。
管理者の運用負荷を徹底的に下げたい、あるいは多数の端末を管理する環境であればクラウドストライクが適しています。
AIや機械学習を活用した検知とは、具体的にどのような仕組みなのですか?
従来のウイルス対策ソフトが、過去に見つかったウイルスの特徴を記録した「指名手配書(シグネチャ)」と照合する仕組みだったのに対し、クラウドストライクのAI・機械学習は少し違います。
世界中の端末から集めた膨大なデータ(脅威インテリジェンス)を基に、「攻撃者特有の行動パターン」そのものを学習します。
これにより、まだ世に出ていない未知のウイルスであっても、「この動きは過去の攻撃者の振る舞いに似ている」と判断し、攻撃の兆候段階で検知・対応できるのです。
Falconプラットフォームの運用は、具体的にどのような作業が必要になりますか?
日々の主な作業は、Webブラウザで管理コンソールにログインし、ダッシュボードでセキュリティ状態を確認することに集約されます。
従来型のセキュリティ製品で必須だった、定義ファイルの更新状況の確認や、管理サーバーのメンテナンス、エージェントのバージョンアップ作業は一切発生しません。
アラートが発生した際も、攻撃の経路や影響範囲が図で分かりやすく表示されるため、専門家でなくても状況を直感的に把握でき、迅速な対応が可能です。
将来的にXDRへの拡張も可能とのことですが、EDRとXDRの具体的な違いは何ですか?
EDR(Endpoint Detection and Response)がPCやサーバーといった「エンドポイント」の監視に特化した仕組みであるのに対し、XDR(Extended Detection and Response)は監視範囲をさらに広げたものです。
エンドポイントに加えて、クラウドサービスやネットワーク機器、メールなど、さまざまなセキュリティ領域から情報を収集します。
それらを横断的に分析することで、単独のログだけでは見つけられない巧妙な攻撃の全体像を把握し、より高度な脅威に対応できる点が大きな違いです。
クラウドストライクのNGAV機能だけで、従来のウイルス対策ソフトの代わりになりますか?
はい、十分な代替となります。
クラウドストライクのNGAV(次世代アンチウイルス)機能は、従来のウイルス対策ソフトが持っていた既知のウイルスを検知する機能に加え、AIと機械学習によって未知の脅威まで防ぐことができます。
シグネチャに依存しないため、日々定義ファイルを更新する必要がなくなる点も大きなメリットです。
EDRは、このNGAVによる防御を万が一すり抜けて侵入した脅威をいち早く検知し、対応するための機能であり、両方が統合されていることがクラウドストライクの強みです。
まとめ
この記事では、クラウドストライクの具体的な強みから競合製品との比較、そして価格という懸念点の考え方まで解説しました。
数ある強みの中でも、ゼロからクラウドを前提に設計された「クラウドネイティブ」アーキテクチャこそが、端末の軽快な動作と情報システム部門の運用負荷削減を両立させる最大の理由です。
- クラウドネイティブ設計による軽量な動作と運用自動化
- 世界最大級の脅威情報に基づく高精度な検知能力
- 運用工数の削減まで含めた総所有コストでの費用対効果
まずはこの記事で解説した費用対効果の考え方を参考に、自社の現状の運用コストを算出し、クラウドストライク導入後の削減効果を具体的に試算することから始めてみてください。


